環境SIMを含む新地域体系の価格/利用規定について 2008年11月12日
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※これは、2008年10月27日から11月5日(米国太平洋時間)にかけてセカンドライフ公式ブログ(英語)に投稿された、オープンスペース利用規定に関するエントリーを日本語に要約したものです。
//2008年10月27日(月) "Openspace Pricing and Policy Changes" 投稿者:Jack Linden
//2008年10月29日(水) "Update regarding the Openspaces announcement" 投稿者:Jack Linden
//2008年11月04日(火) "Openspace Announcement Due Tomorrow" 投稿者:Jack Linden
//2008年11月05日(水) "A Letter to Second Life Residents" 投稿者:M Linden
※いずれも米国太平洋時間
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2008年3月、リンデンラボはライトユース(light use: 軽負荷使用)向けに、環境SIMとも呼ばれているオープンスペースを発表しました。オープンスペースには非常に多くの需要があり、多数の不動産所有者から注文が殺到しました。
オープンスペースはプライベート地域(島)の一種で、もともと不動産所有者が自分の所有する土地の周囲に田園や海といった負荷の軽い土地を追加するために作られたものです。通常の地域(SIM)がCPUを1個占有するのに対して、オープンスペースでは1個のCPUに最大4地域まで収容でき、CPUのリソースを共有します。ちなみに、クワッドコア・マシンには16地域まで収容可能です。私たちがオープンスペースに意図していたのは、コンテンツやトラフィック(通行)のまったく、あるいはほとんどない文字どおりオープンな場所としての利用でした。それがライトユースです。
しかし、残念なことに大半のオープンスペースは、居住用などライトユースの範囲をはるかに超えた使われ方をしています。8月から9月にかけて行った調査で、コンテンツやアバターがオープンスペースに与える負荷が私たちの想定の2倍にも達していることがわかりました。オープンスペースの過度の使用は、住人の持ち物を管理するアセットサーバーのトラフィックを大幅に増加させています。その結果、ネットワークやデータベースにも大きな負担がかかり、インワールドの全般的なパフォーマンスの低下を引き起こす原因ともなっています。
住人の皆さんのインワールド体験の水準を維持するには、オープンスペースのパフォーマンスを改善しなければなりません。そこで、リンデンラボではその対策としてオープンスペースの価格および運用方針の変更を決定し、10月27日に公式ブログでその内容を発表しました。2009年1月1日より、オープンスペースの管理費を月額75米ドルから125米ドルに引き上げ、初期設定費用を250米ドルから375米ドルに引き上げるというものです。併せて今後は、オープンスペース所有者を支払い者とは別の住人へ変更することは認められません。ただし、オープンスペースの賃貸は可能です。また、オープンスペースでの住人のインワールド体験を改善するため、2009年1月1日時点でクラス4サーバーを使用しているオープンスペースは、1月末までに無償でクラス5にアップグレードされます。
この発表に対して、住人の皆さんからブログやフォーラムなどを通じて数多くの意見が寄せられました。オープンスペースの大半が当初の想定とは異なる用途に使われているとはいえ、私たちはそれを否定するつもりはありません。むしろ、住民の皆さんがオープンスペースに新たな価値を見出したことを嬉しく思っています。私たちは皆さんから寄せられた意見にすべて目をとおし、それらを考慮したうえで、どうすればオープンスペースの利用をこれまでと同じように続けることができ、ネットワークやデータベースの負担を軽減してオープンスペースのパフォーマンスを改善できるか検討しました。
現在、オープンスペースの所有者は、次の3つのタイプに大別できるでしょう。
1. オープンスペースを海や公園など当初の意図どおりに使用。今後も使用上の制限を認めるが、価格の据え置きを希望する所有者
2. オープンスペースを商用、賃借、またはグループで使用。当初の意図を超えて使用していることは認めるが、いきなりの大きな価格変更には対応できない所有者
3. オープンスペースに海と街の中間程度のコンテンツを作成。通常地域より価格が安く、ある一定量のコンテンツを作れる通常地域の「軽量版」を希望する所有者
リンデンラボでは現在、メインランド、プライベート地域(島)とオープンスペースの3種類の土地製品を提供しています。これ以上複雑にしたくはありませんが、より柔軟な価格構成が必要なことは明白です。そこで、通常地域とオープンスペースの中間に新しい土地製品「ホームステッド」を加え、11月5日にオープンスペースとホームステッドの価格/利用規定を公式ブログで発表しました。
1. オープンスペース:当初の価格を維持し、管理費は月額75米ドルに据え置き。用途は当初の想定どおり森や水辺などのみ。用途を守ってもらうため最初はアバター数やプリム数が技術的に制限され、最終的にはイベントの開催、広告の設置およびスクリプトも制限される。ただし、オープンスペースとして利用し続けるには、コンシェルジェ・チームへの連絡が必要。
2. ホームステッド:オープンスペースの制限を超えた利用ができる製品で、低密度の賃貸など負荷の軽い用途向け。既存のオープンスペース所有者を考慮し、管理費の値上げは今後6ヵ月間で段階的に行われる。オープンスペース同様、ホームステッドにもアバター数、プリム数に技術的な制限があり、最終的にはスクリプトも制限される。
* 2009年1月1日 ― オープンスペースの利用制限に適合しないものはホームステッドに移行し、管理費は月額75米ドルから95米ドルに値上げされる。ホームステッド製品は、教育専門家として認定されると教育用途向け割引が適用される。割引率は、プライベート地域同様、およそ30%。
* 2009年7月 ― ホームステッドの管理費が月額95米ドルから125米ドルに値上げされる。
新しい価格規定の詳細は、Knowledge Base (英語)を参照してください。
(http://support.secondlife.com/ics/support/default.asp?deptID=4417&task=knowledge&questionID=5650)
私たちは、新しい価格構成が公正なものだと信じています。10月27日にブログでオープンスペースの価格と運用方針の変更を発表して以来、住人の皆さんから数多くの意見が寄せられました。それらは概してとても建設的なものでした。今後も、皆さんのご意見をお待ちしています。ご意見、ご要望は、フォーラムまでお願いします。
( /356/24/291220/1.html#post2208520)
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(/219/1.html